CUPS-PDFでMacをPDFプリンタサーバにする
提供:maruko2 Note.
Mac OS X は標準のプリントで PDF を作成することができるが、この PDF 作成機能を CUPS-PDF を使いプリントサーバ化することで、ネットワーク上にある Mac, Windows, iPhone などからも利用できる PDF プリントサーバを作ることができる。
おおまかな手順
- Homebrew パッケージ管理システムを利用し CUPS-PDF をインストール。
- CUPS-PDF プリンタを作成し共有プリンタにする。
なお、このページの内容は Mac OS X 10.5.8 (Intel) で動作させるための設定例になる。
目次 |
Homebrew を利用して CUPS-PDF をインストールする
- Homebrew をインストールしていない場合は、インストールする。
brew install cups-pdf
コマンドを実行し CUPS-PDF をインストールする。- CUPS-PDF のセットアップをする。
- /var/spool/cups-pdf/${USER} ディレクトリのパーミッションを 777 にする。
Homebrewの使い方 を参照。
$ brew install cups-pdfインストール時の出力結果 [表示する]
brew
コマンドでインストールした時に表示されたコマンドを実行する。
chmod 0700 /usr/local/Cellar/cups-pdf/2.5.1/lib/cups/backend/cups-pdf sudo chown root /usr/local/Cellar/cups-pdf/2.5.1/lib/cups/backend/cups-pdf sudo ln -sf /usr/local/etc/cups/cups-pdf.conf /etc/cups/cups-pdf.conf sudo ln -sf /usr/local/Cellar/cups-pdf/2.5.1/lib/cups/backend/cups-pdf /usr/libexec/cups/backend/cups-pdf sudo ln -sf /usr/local/Cellar/cups-pdf/2.5.1/share/cups/model/CUPS-PDF.ppd /usr/share/cups/model/CUPS-PDF.ppd sudo mkdir -p /var/spool/cups-pdf/${USER} ln -s /var/spool/cups-pdf/${USER} ${HOME}/Documents/cups-pdf sudo killall -HUP cupsd
このままだと /var/spool/cups-pdf/${USER} ディレクトリに PDF が書き込めないので、書き込めるようパーミッションを変えておく。
sudo chmod 777 /var/spool/cups-pdf/${USER}
CUPS-PDF プリンタを作成し共有プリンタにする
- システム環境設定のプリンタとファックスで、+ ボタンをクリックしプリンタを追加する。
- しばらくすると CUPS-PDF が表示されるので選択し、ドライバ: その他... から CUPS-PDF.ppd を選択する。
- 追加ボタンで、CUPS-PDF プリンタを登録する。
- このプリンタを共有 にチェックを入れて、プリンタを共有する。
CUPS-PDF.ppd は /usr/share/cups/model/CUPS-PDF.ppd にある。
プリンタ共有が切です。と表示される場合は、共有 の プリンタ共有 を入りにする。
これで、ローカル/リモートから利用できる PDF プリンタサーバが完成。
PDF が書き出されるフォルダ
PDF は /var/spool/cups-pdf/ ディレクトリ内にあるフォルダに書き出される。
- ローカルのアプリからプリントした場合は、ユーザー名のフォルダに PDF が書き出される。このフォルダは書類フォルダ内に cups-pdf という名前でシンボリックリンクが作られている。
- リモートからプリントした場合は、ANONYMOUS フォルダに PDF が書き出される。