ext4 ファイルシステムの予約ブロック数を調整する
提供:maruko2 Note.
ディスクを ext4 でフォーマットすると、デフォルト設定では全容量の 5% が予約ブロックになる。
そのため、大容量ディスクを ext4 フォーマットすると、かなりの容量が予約ブロックとして確保されてしまう。
例えば 2TB のディスクの場合、予約ブロックは 100GB になる。
予約ブロック数を確認する方法
tune2fs コマンドを -l オプションを付けて実行する。
tune2fs -l /dev/md0
- -l
- 指定したファイルシステムの情報を表示する。
EXT4 ファイルシステムの様々な情報が表示される。下記の例では、予約ブロック数(Reserved block count)が 71794662 で、ブロックサイズ(Block size)が 4096 byte (4KByte) となっている。
わかりやすくバイト数に換算すると、71794662 [block] * 4096 [byte] ≒ 273.87 [GB] となる。
Reserved block count: 71794662 Block size: 4096
tune2fs で設定する方法
予約ブロック数をゼロにするには、次のようなオプションを実行する。
tune2fs -m 0 /dev/md0
予約ブロック数として 10GB を割り当てる場合、Block size が 4096byte (4Kbyte) であれば 10 * 1024 * 1024 * 1024 / 4096 = 2621440 ブロック割り当てることになる。
tune2fs -r 2621440 /dev/md0
Block count: | 全ブロック数 |
---|---|
Reserved block count: | 予約ブロック数 |
Block size: | 1ブロックの byte 数 |
- -m reserved-blocks-percentage
- 予約ブロック数を総ブロック数に対して何%割り当てるかを指定する。
- ext4 のデフォルト値は 5% になっている。
- -r reserved-blocks-count
- 予約ブロック数として割り当てるブロック数を指定する。
|
- -c max-mount-counts
- このマウント回数を超えてマウントすると、次のブート時にファイルシステムがチェックされる。
- -i interval-between-checks
- ファイルシステムをチェックする期間を指定する。