apcupsd で APC製 UPS を電源管理する方法
提供:maruko2 Note.
目次 |
apcupsd の特徴
- 単独管理
- UPS と PC をシリアル(or USB)ケーブルで接続し、PC にインストールした apcupsd が UPS の状態を監視する。
- UPS に電源障害が発生すると、apcupsd が OS をシャットダウンさせる。
- ネットワークでUPSを共有する設定
- UPS とシリアル(or USB)ケーブルで接続した PC をマスターとし、マスターが UPS を監視する。
- イーサーネットでつながった他の PC をスレーブとして設定すると、UPS 情報をイーサーネット経由で共有することができる。
インストール
Windows 版と Mac 版は、公式サイト で配布されているインストーラを利用する。
CentOS は rpmforge リポジトリを利用すると楽にインストールできる。
yum install apcupsd
単独管理
UPS との接続方法(ケーブルの種類)に合わせ apcupsd.conf を編集する。
UPS と PC (CentOS) をシリアルケーブルで接続する場合の設定例。
UPSCABLE smart UPSTYPE apcsmart DEVICE /dev/ttyS0
USB 接続の設定例。
- Windows, Mac, Linux とも同じ設定内容
- DEVICE の欄は空白にする。
UPSCABLE usb UPSTYPE usb DEVICE
APC製 Smart-UPS のシリアルケーブルの種類結線が違うので注意!!
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ネットワークでUPSを共有する設定
マスターの設定
UPS に直結した PC をマスター (Master) とする。
UPSCABLE
,UPSTYPE
,DEVICE
は単独管理と同じ。NETSERVER
,NISPORT
,NISIP
はデフォルトのままで有効になっているので、単独管理の設定でマスターとして機能している。
UPSCABLE 940-0024C UPSTYPE apcsmart DEVICE /dev/ttyS0 NETSERVER on NISPORT 3551 NISIP 0.0.0.0
- NETSERVER [ on | off ]
- デフォルトは on
- NIS サービスの有効・無効を指定する。
- NIS サービスは UPS の情報や UPS で起きたイベントを
- NISPORT <port>
- デフォルトは 3551
- NIS サービスで使用するポート番号を指定する。
- NISIP <IP address>
- デフォルトは 0.0.0.0
- NIS サービスをリッスンするIPアドレスを指定する。
- 0.0.0.0 にすると PC に設定された全ての IP アドレスでリッスンする。
スレーブの設定
スレーブ (Slave) PC は、マスターの NIS サービスへイーサーネット経由で接続するように設定する。
DEVICE
で マスターの IP アドレスと NIS サービスのポート番号を指定する。NETSERVER
は on でも off でもどちらでもよい。
UPSCABLE ether UPSTYPE net DEVICE 192.168.1.2:3551