YAMAHA RTX1200

提供:maruko2 Note.
移動: 案内, 検索

目次

スペック

CPU
Cavium Networks OCTEON CN5010[1][2]
RAM
128 MB
Flash ROM
16 MB
NATセッション数
20,000[3][4]

工場出荷状態に戻す方法

機械的な操作で初期化

microSD + USB + DOWNLOAD の3つのボタンを押しながら電源を入れることで、工場出荷時の状態に初期化される。[5]

この方法では、パスワードが分からなくても初期化できる。

コマンドで初期化

コンソール or telnet で接続し、cold start コマンドを実行すると、工場出荷設定でルータが再起動される。 ただし、管理パスワードの入力が必要になる。

# cold start

YAMAHA RTX シリーズのデフォルトパスワード

パスワードがわからなくなった場合は、YAMAHA RTX シリーズにデフォルトで設定されているパスワード w,lXlma でログインすることができる。ただし、このデフォルトパスワードはコンソール接続のみ有効になっている(telnet, ssh は不可)。

なお、ルーターの config で、デフォルトパスワードを許可しない設定にすることもできるので、許可されていない場合はデフォルトパスワードでもログインできない。[6]

工場出荷設定値

工場出荷時の config の内容[7]

ip lan1 address 192.168.100.1/24
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
主なコマンドの工場出荷時の設定内容[8]
項目 コマンド名称 デフォルト設定内容
ルーティング ip routing on
OSPF ospf use off
RIP rip use off
BGP bgp use off
端末パラメータ console charactor sjis
console columns 80
console lines 24
ログインタイムアウト login timer 300
ISDN回線種別 line type isdn
IPアドレス ip lan1 address 192.168.100.1/24
ip lan2 address なし
ip lan3 address

設定のバックアップとリストア

USB メモリを利用することで、設定ファイルを簡単にバックアップ&リストアすることができる。

バックアップ

  1. コンソール or telnet でログインする。
  2. 管理モードに移行する。
  3. > administrator
    Password:
    
  4. 実行中設定ファイルを確認する。
  5. 実行中設定ファイルには * マークが付くので、設定ファイル 0 番が実行中設定ファイルだとわかる。

    # show config list
    No.   Date       Time     Size    Sects   Comment
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    * 0   2011/06/18 09:19:28     204 126/126 
      0.1 2011/06/18 09:19:23     204 124/124 
      0.2 2011/06/18 09:19:18     204 125/125 
      1   2011/06/18 09:54:53     204 123/123 
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    
  6. 実行中設定ファイルを USB メモリにコピーする。
  7. 設定ファイル 0 番を USB メモリに config.txt というファイル名でコピーする。

    # copy config 0 usb1:/config.txt
    
  8. USB メモリを取り外し、ログアウトする。
  9. 設定ファイルのバックアップは完了。 USB メモリにコピーした config.txt ファイルをリストア時に使用する。

注意事項

リストア

  1. 工場出荷状態に初期化後、USBメモリを接続したまま起動。
  2. USB メモリに、バックアップした設定ファイルを config.txt というファイル名でコピーしておく。

    USB メモリを接続したまま起動すると、USB メモリ内の設定ファイルを実行設定ファイルとして起動する。

  3. USBメモリ内の config.txt から起動していることを確認。
  4. > show environment 
    RTX1200 BootROM Ver.1.01
    RTX1200 Rev.10.01.24 (Fri Oct 22 14:33:08 2010)
      main:  RTX1200 ver=b0 serial=D26047122 MAC-Address=00:a0:de:67:59:29 MAC-Addr
    ess=00:a0:de:67:59:2a MAC-Address=00:a0:de:67:59:2b
    CPU:   0%(5sec)   0%(1min)   0%(5min)    メモリ: 20% used
    実行中ファームウェア: exec0  
    実行中設定ファイル: usb1:/config.txt
    デフォルトファームウェア: exec0  デフォルト設定ファイル: config0
    
  5. 設定ファイルが 内蔵 Flash ROM に残っていないことを確認。
  6. 初期化しているため、設定ファイルは何も無い状態。

    > show config list 
    No.   Date       Time     Size    Sects   Comment
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    
  7. USB メモリ内の設定ファイルを内蔵 Flash ROM にコピー。
  8. USB メモリ内の config.txt ファイルを、設定ファイル 0 番にコピーする。

    > administrator
    Password: 
    # copy config usb1:/config.txt 0 
    Searching files in USB Memory... Done.
    
  9. 設定ファイルがコピーできたか確認する。
  10. # show config list
    No.   Date       Time     Size    Sects   Comment
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    * 0   2011/06/18 14:02:25    3138 126/126 
    ----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
    
  11. デフォルト設定ファイルになっているか確認する。
  12. # show environment 
    RTX1200 BootROM Ver.1.01
    RTX1200 Rev.10.01.24 (Fri Oct 22 14:33:08 2010)
      main:  RTX1200 ver=b0 serial=D26047122 MAC-Address=00:a0:de:67:59:29 MAC-Addr
    ess=00:a0:de:67:59:2a MAC-Address=00:a0:de:67:59:2b
    CPU:   0%(5sec)   0%(1min)   0%(5min)    メモリ: 20% used
    実行中ファームウェア: exec0  
    実行中設定ファイル: usb1:/config.txt
    デフォルトファームウェア: exec0  デフォルト設定ファイル: config0
    
  13. USB メモリを抜いて再起動。
  14. バックアップ時の注意事項 にあるように、ログインパスワード・管理パスワードをリストアしていない場合は、各パスワードの設定をしてから再起動する。

    パスワード設定後は save コマンドを忘れないように。

    > administrator
    Password: 
    # login password
    # administrator password
    # save
    

snmpwalk で設定ファイルをバックアップする

RTX1200 の SNMP 機能を利用することで、設定ファイルの内容を確認(取得)することができる。[9]

手順はRTX1200 の SNMP 機能を有効にし、snmpwalk コマンドで取得するだけ。

  1. RTX1200 の SNMP を有効にする。
  2. 下記の snmpwalk コマンドでコンフィグを取得する。
  3. snmpwalk -v1 -c public 192.168.1.1 .1.3.6.1.4.1.1182.2.2.10.1.2 | sed -n 's/^.*STRING: "//p'
    

脚注

  1. snmp の mib 情報より(YAMAHA private MIB
  2. Cavium Networks - Products > OCTEON Plus MIPS64 Processors > Silicon
  3. RTX1200 仕様 - ルーター - ヤマハ株式会社
  4. IPマスカレード変換セッション数制限機能
  5. 取扱説明書 30ページ
  6. yamaha-rtx-パスワード復旧 (www.hoster.jp)
  7. コマンドリファレンス 25-26ページ
  8. 取扱説明書 27ページ
  9. RTX1200のコンフィグバックアップ自動化 - IT 東京 楽しいと思うこと
LINEで送る このエントリーをはてなブックマークに追加
個人用ツール
名前空間
変種
表示
操作
案内
ツールボックス

注目のページ

このサイトのはてなブックマーク数