SoftEther VPN Server を CentOS にインストールする
目次 |
SoftEther VPN Server を CentOS 6 にインストールする方法。
インストールするには、gcc などのビルドできる環境が必要になる。
ダウンロード
SoftEther ダウンロードセンター で、ソフトをダウンロードする。
CentOS 6 64bit に VPN Server を構築するので、次のような選択になる。
ダウンロードするソフトウェアを選択 | SoftEther VPN (Freeware) |
---|---|
コンポーネントを選択 | SoftEther VPN Server |
プラットフォームを選択 | Linux |
CPU を選択 | Intel x64 / AMD64 (64bit) |
インストール
gcc, make など、コンパイルできる環境が必要。 |
- 解凍
- ビルドするため、
make
コマンドを実行する。 - vpnserver ディレクトリ丸ごと /usr/local/ に移動させ、パーミションを修正する。
tar xzf softether-vpnserver-v4.04-9412-rtm-2014.01.15-linux-x64-64bit.tar.gz cd vpnserver
make
ライセンス同意書に同意するための処理が始まる。 まずは、1 を入力する。
Do you want to read the License Agreement for this software ?
1. Yes
2. No
Please choose one of above number:
1
再度、1 を入力する。
Did you read and understand the License Agreement ?
(If you couldn't read above text, Please read 'ReadMeFirst_License.txt'
file with any text editor.)
1. Yes
2. No
Please choose one of above number:
1
再々度、1 を入力する。
Did you agree the License Agreement ?
1. Agree
2. Do Not Agree
Please choose one of above number:
1
自動的にコンパイルが始まり、動作環境がチェックされる。すべて [合格] であれば OK。
cd .. mv vpnserver /usr/local/ cd /usr/local/vpnserver/ chmod 600 * chmod 700 vpncmd vpnserver
これで、インストール完了。
動作環境チェック
/usr/local/vpnserver/vpncmd
を実行して、動作環境をチェックする。
/usr/local/vpnserver/vpncmd
3 を入力し VPN Tools を起動する。次に、check を入力し動作環境をチェックする。
vpncmd コマンド - SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd コマンド) Version 4.04 Build 9412 (Japanese) Compiled 2014/01/15 17:48:18 by yagi at pc25 Copyright (c) SoftEther VPN Project. All Rights Reserved. vpncmd プログラムを使って以下のことができます。 1. VPN Server または VPN Bridge の管理 2. VPN Client の管理 3. VPN Tools コマンドの使用 (証明書作成や通信速度測定) 1 - 3 を選択: 3 VPN Tools を起動しました。HELP と入力すると、使用できるコマンド一覧が表示できます。 VPN Tools>check Check コマンド - SoftEther VPN の動作が可能かどうかチェックする
すべて [OK] であれば問題ない。
終了するには、exit と入力する。
VPN Tools>exit
オプション設定
起動スクリプトの作成と登録
起動スクリプト( /etc/init.d/vpnserver )を新規作成する。
vi /etc/init.d/vpnserver chmod a+x /etc/init.d/vpnserver
起動スクリプトの内容
#!/bin/sh # chkconfig: 2345 99 01 # description: SoftEther VPN Server DAEMON=/usr/local/vpnserver/vpnserver LOCK=/var/lock/subsys/vpnserver test -x $DAEMON || exit 0 case "$1" in start) $DAEMON start touch $LOCK ;; stop) $DAEMON stop rm $LOCK ;; restart) $DAEMON stop sleep 3 $DAEMON start ;; *) echo "Usage: $0 {start|stop|restart}" exit 1 esac exit 0
自動起動するよう登録
chkconfig --add vpnserver
vpncmd の表示言語を設定する
vpncmd の表示言語を変更するには、/usr/local/vpnserver/ ディレクトリ内の lang.config ファイルに ja en cn のいずれかを書くことで、表示言語を指定できる。
リモート管理ツールのアクセス制限
VPN Server を管理するためのリモート管理ツールの接続元 IP アドレスを制限することができる。
許可したい接続元 IP アドレスを、/usr/local/vpnserver/ ディレクトリ内の adminip.txt ファイルに1行に1つ記述する。(無ければ作成する。)
192.168.1.2 127.0.0.1
管理モードには「VPN Server 全体の管理モード」と「仮想 HUB 管理モード」がある。「仮想 HUB 管理モード」にアクセスを許可する設定をする場合は、IP アドレスの後ろに仮想 HUB 名を記述する。
192.168.1.2 192.168.1.3 HUB1 192.168.1.4 HUB2
管理者パスワードの設定
サーバーをインストールしただけでは何も設定されていない。設定を作成・編集するには VPN Command-Line Admin Utility (vpncmd) か VPN Server Manager for Windows (VPNサーバー管理マネージャ) を使用し、VPN Server に接続し管理することになる。 Windows の GUI で管理できる VPN Server Manager for Windows (VPNサーバー管理マネージャ) が便利。 VPN Client は、VPN Server を管理するためのツールではない。 |
インストール直後は、管理者パスワードが設定されていないので、まずは VPN Server の管理者パスワードを設定する。
VPN Server が起動している状態で、vpncmd を起動する。[1]
/usr/local/vpnserver/vpncmd
1 を入力し、「VPN Server または VPN Bridge の管理」モードに切り替える。
vpncmd コマンド - SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ
SoftEther VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd コマンド)
Version 4.04 Build 9412 (Japanese)
Compiled 2014/01/15 17:48:18 by yagi at pc25
Copyright (c) SoftEther VPN Project. All Rights Reserved.
vpncmd プログラムを使って以下のことができます。
1. VPN Server または VPN Bridge の管理
2. VPN Client の管理
3. VPN Tools コマンドの使用 (証明書作成や通信速度測定)
1 - 3 を選択: 1
まだ何も設定していないので、何も入力せずに Enter を入力する。
接続先の VPN Server または VPN Bridge が動作しているコンピュータの IP アドレスまたはホスト名を指定してください。 'ホスト名:ポート番号' の形式で指定すると、ポート番号も指定できます。 (ポート番号を指定しない場合は 443 が使用されます。) 何も入力せずに Enter を押すと、localhost (このコンピュータ) のポート 443 に接続します。 接続先のホスト名または IP アドレス:何も入力せずに Enter サーバーに仮想 HUB 管理モードで接続する場合は、仮想 HUB 名を入力してください。 サーバー管理モードで接続する場合は、何も入力せずに Enter を押してください。 接続先の仮想 HUB 名を入力:何も入力せずに Enter VPN Server "localhost" (ポート 443) に接続しました。 VPN Server 全体の管理権限があります。
VPN Server の管理者パスワードを設定する ServerPasswordSet コマンドを実行する。
VPN Server>ServerPasswordSet ServerPasswordSet コマンド - VPN Server の管理者パスワードの設定 パスワードを入力してください。キャンセルするには Ctrl+D キーを押してください。 パスワード: **************** 確認入力 : **************** コマンドは正常に終了しました。
参考ページ
- 7.3 Linux へのインストールと初期設定 - SoftEther VPN プロジェクト
- 7.4 初期設定 - SoftEther VPN プロジェクト
- 6. コマンドライン管理ユーティリティマニュアル - SoftEther VPN プロジェクト
脚注
- ↑ 起動するには /etc/init.d/vpnserver start