automount の設定
CentOS の場合 /etc/auto.master, /etc/auto.misc を編集し設定する。オプション値は /etc/sysconfig/autofs に記述されている。
automount はマウントポイントにアクセスがあると自動的にマウントし、一定時間アクセスがないとアンマウントする動作をする。
目次 |
インストール
autofs パッケージが必要。
yum install autofs
RHEL 4 (CentOS 4) でダイレクトマップを利用する場合は、autofs5 パッケージに入れ替える。
/etc/auto.master
/etc/auto.master にはマウントポイントと、そのマウントポイントのマウント方法を指定するファイル(/etc/auto.misc など)を記述する。
例えば次のように記述した場合、/misc がマウントポイントになり、/misc のマウント方法が /etc/auto.misc ファイルに記述されているという設定になる。
/misc /etc/auto.misc
オプション設定は /etc/sysconfig/autofs に記述されているが、各マウントポイントごとに設定を変更することもできる。
例えば、マウントポイントに60秒間アクセスがないと自動的にアンマウントするようにするには、次のように記述する。
/misc /etc/auto.misc --timeout=60
タイムアウトのデフォルト値(何も記述しない値)は 600 秒で、0 にすると自動アンマウントしなくなる。[1]
実際は /misc にマウントされるのではなく、/misc ディレクトリ内の /etc/auto.misc ファイルで指定するデイレクトリにマウントされる。/etc/fstab や mount コマンドのようにマウントするディレクトリを直接指定するには、ダイレクトマップのように記述する必要がある。 |
/etc/auto.misc
/etc/auto.misc にはマウントポイントのマウント方法を記述する。
例えば次のように記述すると、/misc ディレクトリ内の data ディレクトリ(/misc/data)にアクセスがあると、192.168.1.1:/nfs-exports の NFS エクスポートをマウントするようになる。
data -fstype=nfs,rw 192.168.1.1:/nfs-exports
/etc/auto.master 編集後は autofs のリロード( |
ダイレクトマップ
マスターマップ /etc/auto.master でマウントポイントの記述を /- のようにすると、マウントポイントをダイレクトに指定することができる。
例えば、次のように記述すると、ローカルファイルシステムの /data ディレクトリにアクセスがあると 192.168.1.1:/nfs-exports の NFS エクスポートをマウントするようになる。
- /etc/auto.master
/- /etc/auto.direct
- /etc/auto.direct
/data -fstype=nfs,rw 192.168.1.1:/nfs-exports /data2 -fstype=auto,rw :/dev/md0 /data3 -fstype=auto,rw UUID=8a4b3892-28d4-47bc-8529-05bbd738c3cd
ダイレクトマップで指定するディレクトリは、存在しなくても良い。 |
CentOS 4.x の autofs(バージョン4)は、ダイレクトマップがうまく動作しない。autofs の代わりに autofs5 をインストールすることで、CentOS 4.x でもダイレクトマップが動作するようになる。[2] yum -y install autofs5 /etc/init.d/autofs stop /etc/init.d/autofs5 start chkconfig autofs off chkconfig autofs5 on |
参考ページ
- Red Hat Enterprise Linux 4: リファレンスガイド (www.redhat.com)
- Manpage of AUTO.MASTER (www.linux.or.jp)
脚注
- ↑ man automount
- ↑ Red Hat Enterprise Linux 4.6 リリースノート - 技術プレビュー - autofs5 (www.redhat.com)