デフォルト MTA を変更する
提供:maruko2 Note.
目次 |
CentOS は、デフォルトの MTA を sendmail か postfix のどちらかに、いつでも切り替えることができる。
この切り替えのしくみは alternatives と呼ばれ、alternatives コマンドか system-switch-mail コマンドで切り替えることができる。
また、/etc/alternatives ディレクトリに、現在使用している mta の一覧が表示される。
- sendmail.postfix のように .postfix となっていると、postfix を使用するようになる。
- sendmail.sendmail のように .sendmail になっていると、sendmail を使用するようになる。
mta -> /usr/sbin/sendmail.postfix mta-aliasesman -> /usr/share/man/man5/aliases.postfix.5.gz mta-mailq -> /usr/bin/mailq.postfix mta-mailqman -> /usr/share/man/man1/mailq.postfix.1.gz mta-newaliases -> /usr/bin/newaliases.postfix mta-newaliasesman -> /usr/share/man/man1/newaliases.postfix.1.gz mta-pam -> /etc/pam.d/smtp.postfix mta-rmail -> /usr/bin/rmail.postfix mta-sendmail -> /usr/lib/sendmail.postfix mta-sendmailman -> /usr/share/man/man1/sendmail.postfix.1.gz
alternatives コマンドで MTA を切り替える
1. 現在選択している MTA を表示し、sendmail/postfix のどちらを使っているか確認する
[root]# alternatives --display mta mta -ステータスは自動です。 リンクは現在 /usr/sbin/sendmail.sendmail を指しています。 /usr/sbin/sendmail.sendmail - 優先項目 90 スレーブ mta-mailq: /usr/bin/mailq.sendmail 省略
この場合、sendmail を選択している。
2. MTA を変更する
[root]# alternatives --config mta 2 プログラムがあり 'mta' を提供します。 選択 コマンド ----------------------------------------------- *+ 1 /usr/sbin/sendmail.sendmail 2 /usr/sbin/sendmail.postfix Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:2
altanative コマンドをワンライナー(1行)で実行する
alternatives --config mta だと sendmail にするか postfix にするか選択するために、1 か 2 のキーを押す必要があるが、次のようにすれば 1行で postfix への切り替えができる。
[root]# alternatives --set mta /usr/sbin/sendmail.postfix
system-switch-mail パッケージを使い MTA を切り替える
system-switch-mail は、テキストベースのインストーラのようなインターフェースを使って、 sendmail と postfix の切り替えをすることができる。 1. yum でインストール
[root]# yum install system-switch-mail
2. system-switch-mail コマンドを実行し、MTA を選択する
[root]# system-switch-mail
system-switch-mail コマンドを実行すると、次のようなテキストベースのインストーラのような画面になる。
tab キーで sendmail か postfix のどちらかを選ぶ。